令和6年度年度予算概要

 第119回組合会において、令和6年度予算が承認されましたので、その概要についてお知らせいたします。

保険料率について

 

 令和6年度の健康保険料率は、95/1000で据置きとなりました。 介護保険料率は、17.2/1000(0.6/1000引下げ)に決定いたしました。

健康保険料率 95/1000(令和5年度と同率)
介護保険料率 17.2/1000(0.6‰の引下げ)

健康保険について

収入支出予算額 6,271百万円
繰入額(別途積立金を取崩し) 877百万円

収入について

 

 保険料収入は、令和5年度予算に対し、被保険者数及び標準報酬月額の若干増を見込んだことにより、約27百万円増の5,263百万円になります。これに、その他収入131百万円を加え、支出超過に伴う収入不足分877百万円を別途積立金の取崩しにより繰入金として含めることで、収入総額は6,271百万円になります。

支出について

 

 保険給付費(医療費等)が3,007百万円、高齢者医療の負担金として国に納める納付金等が2,690百万円となります。それぞれの保険料収入に占める割合は、保険給付費で57.1%、納付金等が51.1%となり合算割合が108.2%となることから、現行の健康保険料率では賄えない大変厳しいものとなっております。 これに保健事業費137百万円、その他支出437百万円(予備費250百万円を含む。)を加え、支出総額は6,271百万円で、令和5年度予算に比べ、525百万円の増となり、今年度も赤字予算となります。

介護保険について

収入支出予算額 653百万円
繰入額(介護準備金を取崩し) 8百万円

 収入については、健康保険と同様に令和5年度予算に対し、被保険者数及び標準報酬月額の若干増を見込みましたが、介護保険料率の引下げを行ったことで約19百万円減となるため、645百万円となります。なお、支出超過に伴う収入不足分8百万円を、介護準備金より繰入金として含めるため、収入総額は653百万円になります。 支出においては、介護納付金の支払いが652百万円、予備費として1百万円を計上していることから、支出総額は653百万円になります。

まとめ

 令和6年度おいては、厳しい状況ながらも前年度予算並みの保険料収入を見込んでおりますが、支出においては、保険給付費及び高齢者医療に対する納付金等の合計額が対前年予算で544百万円増となるため、大変厳しい予算編成となりました。別途積立金を取崩し、収入予算に繰入を行うことで単年度収支を保ってまいりましたが、このままでは限界が近づいてくることから、保険料率の改定や保健事業等の大幅な見直しを検討せざるを得ない状況となっております。 こうした状況の中、健康保険組合の事業を存続させていくためには、皆さま方にも現状をご認識いただき、医療費削減に向けた取組みを共に進めていくことが肝要となりますので、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。