令和7年度 予算概要
第121回組合会において、令和7年度予算が承認されましたので、その概要についてお知らせいたします。
保険料率について
令和7年度の健康保険料率は、101/1000(6.0/1000引上げ)となりました。
介護保険料率は、16.2/1000(1.0/1000引下げ)に決定いたしました。
健康保険料率 | 101/1000(6.0‰の引上げ) |
介護保険料率 | 16.2/1000(1.0‰の引下げ) |
健康保険について
収入支出予算額 | 6,223百万円 |
繰入額(別途積立金を取崩し) | 387百万円 |

収入について
保険料収入は、保険料率の改定により約254百万円の増となります。また、令和6年度予算に対し、標準報酬月額は据置きとしましたが、被保険者数を150名程度の増と見込んだことで、約108百万円の増となります。合わせて362百万円の増を含む保険料収入合計は5,704百万円になります。これに、その他収入132百万円を加え、支出超過による収入不足分387百万円を別途積立金の取崩しにより繰入金として含めることで、収入総額は6,223百万円になります。
支出について
保険給付費(医療費等)が3,020百万円、高齢者医療の負担金として国に納める納付金等が2,627百万円となります。それぞれの保険料収入に占める割合は、保険給付費で53.0%、納付金等が46.0%となり合算割合が99.0%となることから、保険料率の引上げを実施しても大変厳しい状況となっております。 これに保健事業費139百万円、その他支出437百万円(予備費250百万円を含む。)を加え、支出総額は6,223百万円で、令和6年度予算に比べ、48百万円の減となりますが、今年度も赤字予算となります。
介護保険について
収入支出予算額 | 634百万円 |
繰入額(介護準備金を取崩し) | 14百万円 |

収入については、令和6年度予算に対し、被保険者数及び標準報酬月額の若干増を見込みましたが、介護保険料率の引下げを行った結果、約41百万円減となるため、620百万円となります。なお、支出超過に伴う収入不足分14百万円を、介護準備金より繰入金として含めるため、収入総額は634百万円になります。 支出においては、介護納付金の支払いが633百万円、予備費として1百万円を計上しており、支出総額も634百万円になります。
まとめ
令和6年度の決算見通しとしては300百万程度の赤字を想定しており、令和7年度以降も厳しい状況が続くと予想されることから、令和7年度において健康保険料率の改定を実施させていただきます。
しかしながら、その改定料率をもってしても保険料収入に占める保険給付費及び高齢者医療にかかる納付金等の合計割合が99.0%となることから、依然として厳しい予算編成となっております。
料率改定を実施させていただくことで積立金の取崩し幅は幾分か抑制されますが、減少傾向に変わりはないため、歳出削減に向けたさまざまな取組みが必要であると考えております。 こうした状況の中、健康保険組合の事業を存続させていくためには、加入者の皆さま方にも現状をご認識いただき、医療費削減に向けた取組みへのご理解とご協力が必要不可欠となりますので、今後ともよろしくお願いいたします。